元気な花咲線

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花咲線存続へ寄付5073万円 園児らの「鉄道旅」に 北海道・根室

4/7(水) 10:34配信

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「ローカルディスタンス」で2両編成に増設された花咲線=北海道根室市提供

 JR北海道が「単独では維持が困難」としている花咲線の存続に向け、北海道根室市が昨年度クラウドファンディング(CF)で募った寄付金が、目標額(200万円)の25倍以上の5073万円余りとなった。市は今年度、幼稚園と保育園の園児の「初めての鉄道旅」などの資金として使う。  市は2018年度に同じ目的で約3億円の寄付金を集め、PR動画や写真家にポスター用などの写真を撮影してもらう事業など存続に向けた活動に使ってきた。その後も「花咲線の存続のために寄付したい」という声が多数寄せられ、昨年度改めてCFを募ったところ、全国の3486人から5073万3000円が集まった。  市は集まった寄付の使い道の一つとして今年度、市内4カ所の幼稚園・保育園の園児を対象に「初めての鉄道旅」を実施することにしている。園児を「将来の利用者」と位置づけ、車両が密にならないよう、計120人を7~10月、園ごとに体験させる。市総合政策部は「列車に乗ったことのない園児に、切符を手にしたり、改札をくぐったり、車窓からの風景を見て列車の旅を味わったりしてもらうことで、将来に向けた路線の存続につなげたい」と話す。  同市はコロナ禍に見舞われた昨秋、「ローカルディスタンス」と銘打ち、近隣の都市から個人客などを中心としたマイクロツーリズムの旅を提案。密にならないよう、普段は1両編成の車両を2両編成にして土日祝日を中心に走らせ、増設分の費用をJR側に支払うなどの取り組みを行ってきた。市は存続に向けたCFを今年度も既に始めている。【本間浩昭】